写真は大正7年に建てられた「山本家住宅」の応接室です。
応接セットなどのインテリアはもちろん、床、天井、壁すべてに希少な建材が惜しみなく使われ、精緻な細工が施されています。
圧倒的な財力を誇る富豪が湯水のようにお金を使ったらこうなった...といった感じの応接室。明治・大正期の景気の高波はすごかったということでしょうか。いろいろ興味が尽きないので機会があれば調べてみたいです。
腰パネルに使われている木材は貴重な楓。応接室の壁紙は劣化が目立つのですが、
今の技術では元に戻せないのであえて修復はしない方針のようです。
テーブル中央部のデザインは寄木細工です。凝ってますね。
天井のデザインも独特。木のフレームと漆喰細工で天井格子を組み上げています。
山本家住宅を建てたのは廻船業などで財を成した山本真像氏。旧網干銀行頭取・網干町長などを務めた人物です。
この応接室で誰と会いどのような会話を交わしていたのでしょうか。
■山本家住宅
内覧日:毎月第1・第3日曜日
内覧日の開館時間:10:00~16:00
費用:300円 ※小学生以下は無料。要保護者同伴