寒くなりました。そろそろ紅葉が見頃かもしれないので、六甲山の遊歩道を歩くことにしました。
六甲山の登山口はいくつかあるのですが、今回は新神戸駅の側にある登山口から「布引の滝」に向かいます。
新神戸駅、新幹線高架下の巨大な道標「←市ガ原3.7KM←布引の滝0.4KM←」が登山口の目印です。とてもわかりやすい登山口なので助かります。
しばらく歩くと石造アーチ橋「砂子橋(いさごばし)」があらわれます。この橋は、明治30年頃に建設されたもので、国指定重要文化財。橋の中の導水管は今も機能しているそうです。
砂子橋を過ぎると急な上りが続きます。途中、健脚のシニアに追い越され、自分の体力の衰えを実感してしまいました。やはり運動習慣は大切ですね。
神戸の市街地を一望できる「みはらし展望台」に到着。トイレも設置されているので、ここで休憩することにしました。
この展望台から関西国際空港を望める日もあるようですが、今回は雲に隠れていました。
みはらし展望台は、地域の方々のラジオ体操の会場としても使われています。私も大展望を前にして軽いストレッチをしてみました。疲れが和らいだので再出発です。
渓流沿いに歩いてゆくと「猿のかずら橋」があらわれます。この橋は平成18年(2006年)、サルナシのツルを利用して徳島の「祖谷のかずら橋」風に飾り付けられました。思わず渡りたくなりましたが我慢して本来のルートを進みます。布引ダムはもうすぐです。
布引ダム(布引貯水池)に到着。布引ダムは日本最古の重力式コンクリートダムです。明治33(1900)年に完成。国指定重要文化財ですが、現役の水道施設として使用されています。現在、神戸市は琵琶湖の水などを購入しているので、このダムの水は非常用水源としての役割を担っているようです。
野鳥観察所も設置されており、冬は渡り鳥の観察を楽しめるようです。訪れた日は、野鳥の姿はなかったので飛来前だったのかもしれません。紅葉についてはピークまであと少しといった感じでしょうか。
布引ダム周辺のモミジはまだ青葉でした。
布引ダムの門扉。花をモチーフにした古風なデザインですが、どのような意味が込められているのでしょうか。
さて、山を下り今回の散歩の目的地「布引の滝」に向かいます。
(2021年11月撮影 機材:CANON EOS RP)