関西 日帰りカメラ旅

神戸市在住。日帰りで行けるちょっといい場所を訪ねて写真を撮っています。

【神戸】兵庫運河を歩く(1)~豪商が私財を投じて開削した新川運河を見に行った

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兵庫運河は神戸市兵庫区にある5つの運河「新川運河、兵庫運河、兵庫運河支線、苅藻島運河、新湊川運河」の総称です。兵庫運河の水面積は約34ヘクタール。ちなみに34ヘクタールは東京ドーム(約4.7ヘクタール)約7個分の広さです。

今回訪ねたのは新川運河沿いの町「船大工町」。上の写真は新川運河にかかる入江橋から撮りました

 

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兵庫運河の築造を計画したのは兵庫出在町の豪商・神田兵右衛門。兵右衛門は、地元名士などから5万円の資金を調達して「新川社」を設立、1874(明治7)年に工事を開始しましたが難航。そこで兵右衛門は巨額の私財を投じて1876(明治9)年に船の避難地として新川運河を完成させました。

 

その後、神田兵右衛門の構想を引き継いだ人々が私財をなげうち、1896(明治29)年に着工し、1899(明治32年)に兵庫運河全体が完成。1874年の着工から1899年の完成までかかった年月はなんと25年。工事を始めた年に生まれた赤ちゃんが、運河が完成した年には25歳の大人に成長しているわけですから、兵庫運河の築造がとてつもない大事業だったことがわかります。

 

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さて、先人が苦労を重ねて造ってくれた新川運河をぶらぶら歩きます。ちなみに船大工町という地名は、むかし船関係の職人さんたちが集まって住んでいたことが由来なんでしょうね。たぶん。時間があれば調べてみたいです。

 

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船大工町には、古代大輪田泊の石椋があります。石椋といっても塀などで囲っているわけではなく、運河沿いの道路脇にポンと大きな岩と看板を置いている状態です。あまり目立たないので注意しないと見落としてしまうかもしれません。

 

(2022年1月撮影 機材:Canon EOS M6、Canon EOS RP)

 

 

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