野暮用を済ませた後、海沿いを散歩したくなったので、兵庫県立美術館の脇を通り抜けてなぎさ公園へ。
美術館の屋上に大きなかえるがのっているのが目にとまりました。
美術館のシンボルオブジェ「美かえる(みかえる)」、美術家フロレンティン・ホフマンさんがデザインした風船状の立体アートです。高さが8メートルもあるテント生地製のオブジェで、登場したのは2011年。美術館の屋根に据え付けられて6年ほどたった頃に傷みが目立つようになり2017年に新調されたようです。
うららかな日和の午後。暖かい春の陽気につつまれて気持ちよさそうな表情の美かえるさん。
真下から見上げるとこんな感じ。風船アートなので質感ふっくら。
美術館の南側へ。すると大階段の下に巨大なオブジェが。現代美術家ヤノベケンジさん作のサンシスター「なぎさ」。阪神・淡路大震災20年のモニュメントで、世界中の災害からの復興・再生を見守る少女像です。
薄桃色のふっくらほっぺ、黒い瞳、くるりんまつげ、つやつやの黒髪、血色の良い唇。健全そのものの十代の少女といった趣。
手のひらにのせた星のようなオブジェは希望の象徴「輝く太陽」。きらめく銀色のワンピース、ロングブーツを身にまとって仁王立ち。東大寺の金剛力士像と比べても遜色ない力強さ、底なしの女子力を放っています。
この日は立ち寄らなかったのですが、なぎさ公園には他にも「Animal 2021-01-B (KOBE Bear)」というクマの彫刻があります。散歩しながら気軽に現代アートを鑑賞できるっていいですね。
さて、遠方に三宮のビル群を望む海沿いの遊歩道・ハーバーウォークを歩きます。
摩耶大橋。
遊歩道の対岸に立ち並ぶ倉庫。複数の長方形が作るリズム感が心地いいです。
水鳥の群れに遭遇。頭が茶色なのでホシハジロだと思うのですが、距離があるので見分けられません。水に浮かんだまま羽に首を入れて寝ているのですが、この様子は「浮寝鳥」と表現されることがあるようです。冬の季語として使われるのですが良い響きですね。いつかどこかで使ってみたいものです。
それではまた。
■なぎさ公園
(2022年3月撮影 機材:Canon EOS M6)