歩道脇に植栽されていた車輪梅(シャリンバイ)。枝の上、高い場所にまとまって咲いていたので下から煽るようにして撮りました。
「車輪」と「梅」という全く性質の違う言葉が組み合わさった名が印象的ですが、これは梅に似た花と、枝が分岐して車輪のように見えることから付けられたとされているようです。
草木染の材料となることがあり、上品な赤~ピンク系の色に染め上がります。そしてちょっと驚いたのは樹皮や根が奄美大島の特産品・大島紬の染料として使われていること。泥染めという技術で布を染めるときに車輪梅が欠かせないそうです。
奄美ではテーチ木と呼ばれ、奄美市の市花に指定されているほど親しまれている車輪梅。公園や車道など、どこにでもあるありふれた街路樹として見ていたのですが認識を改めました。よく見ると花も可愛いですしね。
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ところで5月も下旬となり今はバラが見頃のようです。須磨離宮公園のバラも数日前に見頃を迎えたそう。しかも土の入れ替えの成果によって例年よりも大きな花が咲いているようなので気になります。車輪梅のような身近な花の素朴さも好きなのですが、やっぱり5月の花といえばバラなんですよね。
それではまた。
(2022年5月撮影 機材:Cano EOS M6)