生田川の上流、六甲山中にある河川敷「市ヶ原」を訪ねました。
新神戸駅横の登山口を昼頃に出発。体調がもう一つな状態だったので、
登山口近くの急な上り坂で早くも疲労感に襲われ、
汗が止まらなくなるという事態に。
「これは途中で引き返すことになるかも」と危惧したのですが、
森の中を歩いていると汗が引いていき、
徐々に体調が整ってきました。
森林浴の效果は絶大です。
写真を撮りながらゆっくり歩いたので、
市ヶ原に到着したのは午後3時前。
茶屋の前にあった温度計で気温を確認すると27度でした。
住宅密集地の気温は連日30度超えで、
外出時は熱気に悩まされていたのが嘘のよう。
樹木で光が遮られた登山道は本当に涼しいですね。
茶屋の前の階段を下りると河川敷に出ます。
この木の橋を渡ってそのまま進むと
森林植物園・再度山に行くことができます。
ベンチが設置されていたので腰を下ろしてしばし休憩。
頬をなでる風が心地よい。
耳を澄ませばカジカガエルの鳴き声が聞こえてきます。
カエルの声とは思えないほどの美声。
「兵庫県立 人と自然の博物館」公式サイトによると、
鹿のような美しい鳴き声のため「河鹿蛙」という名前がついているそうです。
繁殖期は5~7月、ちょうど今頃がカジカガエルの恋の季節なのですね。
同サイトで、カジカガエルの声を聞けます。ご参考までに。
カジカガエルは「守りたい神戸の生きもの百選」に選ばれている生き物ですから、
捕獲は厳禁。最近はバーベキューで出た汚水を川に流す利用者もいるため
数が減っているそうです。
樹木の幹を覆うシダ植物の間に大きなカタツムリがいました。
水面をスイスイ歩くアメンボも目にとまりました。
夏の六甲はやっぱりいい。
市ヶ原は、管理の支障とならない範囲であれば自由に使える河原ですので
次は、携帯ガスコンロを持参して、
コーヒーを淹れて飲みたいですね。
(2020年7月撮影 機材:Canon EOS M6)