関西 日帰りカメラ旅

神戸市在住。日帰りで行けるちょっといい場所を訪ねて写真を撮っています。

【奈良】大仏池、イチョウのじゅうたんの森に「鹿せんべい」を欲しがらないシカがいた

穴場スポットでシカを観察

東大寺境内にある大仏池(だいぶついけ)。奈良観光の穴場スポットとして知られており、撮影に適しているのは大仏殿を望める西側。今回は東側、大イチョウがある森の辺りを散策しました。

 

東側の森は、前日の雨でイチョウの葉が落ちて黄色いじゅうたんになっていました。観光客の姿はまばらで各々、記念撮影をしたり、イチョウのじゅうたんの上にピクニックシートを敷いて横になるなどのんびりと過ごしていました。

 

大仏池のシカは自然食派?

観光客で混雑する東大寺の参道辺りにいるシカは、頭を上下に振って「鹿せんべい」を要求する行動を見せます。また、バッグの中をさぐっているとスッとすり寄ってきてせんべいを欲しがります。

でも、大仏池にいたシカにはそうした要求行動はなく、水辺でゆったりと草を食べていました。もしかすると、この池にいるシカたちは「鹿せんべい」よりも草や木の実が好きなのではないでしょうか。

 

加工食品よりも食材本来の味を生かした料理を好む人間がいるように、草本来の味や食感にこだわるグルメな鹿がいても何ら不思議ではありません。草や木の実のほうが噛みごたえがありそうです。

ただ、大仏池の周辺は草が多そうだったので、そこをテリトリーとするシカたちは満腹だっただけかもしれません。また、私は他府県民でシカの生態に疎いので「奈良のシカ=鹿せんべい大好物」という決めつけをしていただけで、実際はそうではないのかもしれませんね。

 

夏になるとホタルが飛び交う大仏池

大仏池の面積は6400平方メートル、「二ツ池」「正倉院大池」という別名があります。奈良興福寺塔頭・多聞院の僧英俊らが1478年(文明10)から1618年(元和4)にわたって書き記した「多聞院日記」には、安土桃山時代、1589年(大正17)4月に完成したと記載されています。

一時期、水路から流れ込む土砂が池の半分近くに堆積し水質が悪化したため、県が2014年に土砂を撤去。現在は夏になるとホタルが見られるほど水質が改善しました。

(2022年11月撮影 機材:CANON EOS RP、CANON EOS M6)

 

■大仏池
奈良県奈良市司町129

■参考資料
奈良新聞デジタル
国立公文書館公式サイト「歴史と物語」

 

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