昨年中はお世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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さて、新年ですので、できることなら幸先が良さそうな明るい写真をアップしたい。
初日の出を撮りに行こうと思ったのですが、
この寒さの中、メリケンパークや神戸空港で日の出待ちをすると
五十肩が痛みそうなので諦めました。
過去に撮った写真の中から、お正月っぽいものはないかと探してみると
春日大社の釣灯籠が出てきました。
魔を払う力があり不老長寿を象徴する色「朱色」の柱と灯籠の「金色」は、吉兆が感じられる色の対比。まさに正月の色。
春日大社の回廊には、室町時代から現代までに寄進された釣灯籠が1000基ほど吊り下げられています。そのなかに歴史上の有名人が奉納した灯籠もありました。
これは兜の前立「愛」で知られる直江兼続が奉納した釣灯籠。
関ケ原の戦いがあった慶長5年。兼続本人の名を伏せて、兼続の娘である於松が奉納しました。
文字が全て切り絵のようにつながっている細工が見事。こういった職人技には心を打たれてしまいます。
寛文7年(1667)に徳川綱吉が寄進した灯籠。
徳川家の家紋「三葉葵」、「源 綱吉卿」は徳川綱吉。「室」は綱吉の正室、信子のことを指しているそうです。室という言葉には、住まいという意味の他に、家族とか妻という意味もあるんですね。
他にも、宇喜多秀家や藤堂高虎が寄進した燈籠もありました。歴史上の人物にゆかりにある品を、ガラス越しではない状態で鑑賞できるのはうれしいですね。
これは金色ですので比較的、新しい灯籠でしょうか。金属で天女の衣の柔らかさまで表現されていることに驚かされます。
(2022年11月撮影 機材:CANON EOS RP CANON EOS M6)