関西 日帰りカメラ旅

神戸市在住。日帰りで行けるちょっといい場所を訪ねて写真を撮っています。

【奈良】橿原神宮の白い鳥居と青い龍。初めて境内でアイスを食べた

白い鳥居

「日本のはじまりの地」として知られる橿原神宮
神戸からだと日帰りで行ける神社なので
いつかはお参りをと念じつつ
なんとなく先延ばしを続けていたんですが、
先日、といっても数ヶ月も前ですが、
ようやく参拝してきました。

 

橿原神宮の鳥居は素木造りで
木の地肌が生かされています。

橿原神宮の鳥居が築造されたのは昭和15年
令和2年に修築された際に、旧鳥居の状態を確認して
比較的、傷みが少ない笠木・島木・額束はそのまま残したとのこと。
傷みがひどかった貫と横木と2本の柱は
そのときに台湾・阿里山産檜を使って再建されました。

 

遠くから眺めているだけでは細部がわからないので
鳥居に接近して確認。
すると、なるほど下側の横木と2本の柱は
他の部位よりも白いことがわかりました。

前述の通り、笠木と島木と額束は
むかし造られたものを再利用してるんですが、
至近距離で観察すると変色こそしていますが、
苔などは生えておらず劣化が少ないことがわかります。
ヒノキの耐久性と品質の高さを
神宮の鳥居で再確認できるとは思いませんでした。

橿原神宮の境内に入ると、
厚く敷き詰められた白い玉砂利が目に飛び込んできます。
歩くたびにシャリシャリと鳴る砂の音を聞きながら外拝殿の正面へと。

 

外拝殿の前には畳14畳分の大きさの大絵馬。
青龍の瑠璃色の大きな顔の真ん中で
二つの金色の瞳が光っています。

この青い龍の原画を描いたのは
橿原市在住の日本画家 藤本静宏氏。
歓迎ムードが感じられる青龍の表情が魅力的、
参拝者に向かって「よく来たね!橿原神宮へ」と
微笑んでいるように見えるんです。

こんもり緑の畝傍山

6月の陽光と湿気でこんもりと成長した木々におおわれた畝傍山と外拝殿。
香久山・耳成山とともに大和三山の一つとされる畝傍山ですが、
むかしの絵巻物に登場するような山ですね。
この方角から見ると「へ」の字のように右側が下がっているところが特徴的。
こんなに面白いかたちをした山は神戸にはありません。

 

ちょうど太陽が真上にある時間帯なので
境内に日陰がなくなり、玉砂利に光が反射してまぶしい。
砂にはきれいな波が描かれていたようですが、
この時間だと参拝者に踏まれて波模様が乱れていました。
朝一番に参拝すれば、まだ誰も足跡をつけていない
白砂の波の上を歩けるかもしれません。

 

13時をまわると暑くなってきました。
休憩所で一休みすることに。
神宮内は飲食禁止だと思っていたので、
ペットボトルのお茶を多めに飲んで鳥居をくぐったんですが、
休憩所にドリンクやセブンティーンアイスの自販機やらが
当たり前のように設置されているのを見てちょっと拍子抜け。
休憩所では飲食できるんですね。

 

せっかくなので自販機でチョコナッツバニラモナカを
買って食べました。冷たくておいしい。

神宮の境内でアイスを食べたのは初めて。
食べ慣れたアイスも、
神宮の仄暗い休憩室で味わうと
特別に神聖なお菓子であるかのよう。
不思議なおいしさを堪能しつつ
いつものことながら雰囲気に流されやすい
自分の味覚にあきれてしまいました。

(2024年6月撮影 機材:CANON EOS RP)

 

minatoblue.hatenadiary.jp