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手始めに真田広之主演の「亡国のイージス」を見てみました。
以下ネタバレを少々含みます。
「亡国のイージス」は、東京湾沖で乗っ取られたイージス艦「いそかぜ」を奪取するべく奮闘する男（真田広之）を描いたミリタリーアクション映画。
イージス艦を乗っ取る副長・宮津と某国の対日工作員ヨンファを演じるのは、
寺尾聰と中井貴一。二人は共謀して、兵器で首都東京を狙うという
とんでもない行動に打って出ます。
真田広之が演じるのは先任伍長・仙石。
真田広之は活動の拠点を海外に移してからは、
日本の映像作品にめったに出演しなくなったので、
見ているうちにお久しぶり感がこみ上げてきました。
仙石の部下・如月を演じるのが、
あまちゃんの「前髪クネ男」で一世を風靡した勝地涼。
この映画では暗い背景がある人物を演じているので無表情を貫き通しています。
2005年公開の映画ですので出演者が全員若いわけですが、
特に、防衛庁本部長役の佐藤浩市が予想を超えた若さでした。
私は政治的な陰謀に関する物語を理解するのが苦手なので、
中盤あたりで脱落しそうになりましたが、
好きな俳優が出演しているので、
なんとか観終えることができました。
終盤、登場人物が怒涛のペースで消えていくので
少し気分が落ち込んだのですが、
題材が題材ですので致し方ないですね。
基本アクション映画なので
闘争シーンを経るたびに登場人物が消えることは
覚悟して鑑賞にのぞんだのですが
メンタルの状態が良好な時に見るべき映画かもしれません。
心に残ったセリフがいくつかあったので
その中のひとつを忘れないように書き留めておきます。
如月「撃たれる前に撃つ、それが鉄則だ。あんたは実戦を理解していない」
仙石「お前は人間を理解してない。撃つ前に迷ったりするのが人間だろう。
一瞬でもなにか考えるものだろう」
ところで、金色の装飾が付いた白い軍服を着た寺尾聰を見た時、
黒澤明の「夢」で寺尾聰が演じた陸軍将校を思い出しました。
寺尾聰は、どちらかと言えば海軍の白軍服ではなく
「夢」で着ていたアーミーカラーの帽子と
しわくちゃなジャケットの方が似合ってますね。
無精髭がトレードマークですので、
作業着的な服装の方がかっこ良く見えるということでしょうか。
あくまでも個人的な感想ですが・・。
写真は、イージス艦とは全く関係がない神戸港の写真。
海洋サスペンス映画ですので海つながりということで。
（2022年1月撮影 機材：Canon EOS M6）
