海岸線「みなと元町駅」前の街路樹が花を咲かせていました。
この白い花はコブシですね。
みなと元町駅がある栄町通りは、
かつて神戸の金融の中心地として賑わった場所です。
当時の建物の多くは震災後に取り壊されてしまったのですが、
旧第一銀行神戸支店の外壁は
みなと元町駅の1番出入り口として
今も利用されています。
ちなみに、旧第一銀行神戸支店の竣工は1908年(明治41年)、
設計者は辰野金吾です。
赤レンガに白御影石を組み合わせる特徴的な様式は
辰野式と呼ばれていたそう。
縁起が良いとされている赤と白は
銀行の壁に適した配色だったのかもしれません。
赤レンガを背景にすると花の白さが際立ちます。
たまたま駅の前を通っただけなんですが、
この花のおかげで春の訪れを感じることができました。
みなと元町駅の西側、元町商店街と交差して南北に伸びる道路は、
マリンロードという洒落た愛称で呼ばれています。
道沿いの街路樹はモクレンとコブシ。
春の陽気に誘われて一斉に開花していました。
「マリンロード」ではなく「モクレンロード」と呼びたくなるほどの花盛り。
望遠レンズでのぞくと紅モクレンはまだツボミでした。
もう少しで咲きそうです。
(2024年3月撮影 機材:CANON EOS M6)