舞子公園にある旧木下家住宅を訪ねました。
旧木下家住宅が建てられたのは昭和16年。
太平洋戦争が始まった年です。
神戸も空襲の被害を受けたのですが、
この住宅は幸運にも免れました。
阪神淡路大震災でも倒れることなく
創建時の状態をほぼ完全に残しています。
燈籠型のランプ。
広縁(ひろえん)からの眺めが素晴らしい。
狭いマンションに住んでいるので「広縁」という言葉になじみがありません。
早速調べてみました。すると、旅館の和室には椅子やテーブルを
置いているスペースがありますが、
そこを広縁と呼ぶのだとわかりました。
この建物に住んでいた方々は、
この広縁に置いた椅子に腰を下ろして
毎日すてきな庭を眺めることができたのですね。
広縁は、部屋を広く見せたり、畳や障子の傷みを防ぐ役割を果たします。
広縁越しの光が和室をやわらかく照らしていました。
和室の飾り棚には、折り紙が飾られていました。
大小の折り鶴をオブジェのように組み合わせているのが面白いですね。
■兵庫県立舞子公園 旧木下家住宅
所在地:〒655-0047 兵庫県神戸市垂水区東舞子町11−58
入館料:大人100円 (70歳以上50円)、高校生以下無料
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜(祝日の場合翌日休館)
アクセス:JR舞子駅下車 徒歩5分