関西 日帰りカメラ旅

神戸市在住。日帰りで行けるちょっといい場所を訪ねて写真を撮っています。

【奈良】一杯の万葉粥を旬野菜の味変で楽しんだ「春日大社・春日荷茶屋」

2022年11月下旬、朝から写真を撮りつつ春日大社・本宮を参拝しました。
春日山原始林の中に多くの神々がお鎮まりになっている春日大社の参詣は、
それなりに時間がかかります。
若宮十五社を巡り終えて、腕時計で時間を確認すると13時を過ぎていました。

 

さてお昼をどうしようかと考えたのですが、前日に揚げ物をたくさん食べたのでお腹が減らない。胃を軽くするために一食抜こうかなと思ったのですが、境内に万葉粥で有名な「春日荷茶屋」さんがあったことを思い出し訪ねてみることにしました。

 

暖簾をくぐりカウンターで万葉粥を注文。会計を先に済ませた後、席をさがして店内をうろうろ。紅葉を眺められる庭園席が空いていたので確保しました。

 

会計時に手渡された番号札をテーブルの上に置いて待っていると、店の中から「〇〇番さま」と呼びかけられたので、立ち上がってお料理を受け取りに行きました。
こちらのお店では、季節に合わせたお粥をほぼ月替りで提供されています。11月の万葉粥はキノコ粥でした。

北海道産昆布と奈良県産の白みそを使ったこだわりのだし汁がとても美味しい。粥をすくう匙が止まりません。
奈良漬けなど、万葉集にちなんだ旬の野菜が添えられているのもいいですね。これで味変をしながらいただくと、一杯の粥を飽きることなく最後の一匙まで楽しむことができます。

 

ちなみに江戸時代末期、春日大社の境内にあった「荷茶屋」では、新粉餅につぶし餡をくるんで表面を焼いた餅菓子「火打焼」を「赤膚焼」の皿に盛り、火吹竹で火をおこして茶を沸かし参詣客にふるまっていました。

人々は、この茶屋の火で煮炊きした食物をいただき、心身を清めたうえで春日大社を参拝していたそうです。この茶屋の名を受け継いだのが、現在の「春日荷茶屋」なのだとか。

「赤膚焼」とは、奈良市内と大和郡山市に窯元がある陶器。赤みがかった乳白色の素地と奈良絵文様を特徴とする奈良の特産品です。

(撮影:2022年11月 機材:CANON EOS RP)

■参考資料
奈良県」公式サイト
春日大社」公式サイト

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