本日は、柿の産地・奈良五条市の郷土料理「柿の葉すし」を食べた話を少し。
柿の葉すしは、魚の切り身をすし飯にのせて塩でしめ、
抗菌作用がある柿の葉でつつんで保存性を高めた寿司。
有名な郷土料理なので名前は知っていたのですが、
実はこのたび初めて食べました。
ちなみに食べたのは「たなかの柿の葉すし」。
箱を開けると、柿の葉に巻かれた四角い寿司がきっちりと並んでいる様子が
目に飛び込んできました。
厚みがある柿の葉を使って、寿司を正確に巻くのは難しそうな気もするのですが、
これは人が手で巻いているのでしょうか。もしそうだとすると職人技ですね。
購入したのは、さば・さけ・鯛が全部で7個入ったセット。
それぞれの位置を示す用紙が同梱されているのは
配慮が行き届いていると思いました。
柿の葉すしは表面が柿の葉でおおわれているので、
外からは寿司の種類を見分けることができません。
でも、この「寿司の位置情報が記された用紙」があれば
食べたい寿司をいつでも的確に選べるのがうれしいですね。
さて、柿の葉すしを実食した感想です。
重石を使って発酵を促したというすし飯は、ほんのり甘酸っぱい味わい。
すし飯の上の魚も、それだけをおかずにして
白ごはんを一杯いただけるかもしれないほどしっかりとした味。
記憶に残る料理だと思いました。
包み紙に「炙り柿の葉すし」に関する情報が記載されていました。
冬場は、柿の葉で包んだままオーブントースターで焼くと美味しいそうです。
さっそく試してみることに。
オーブントースターに柿の葉すしを投入。
葉が燃えるのではないかと心配しながら5分加熱。
チンという音が鳴った後、取り出してうっすらと焦げた葉を広げると
寿司がホカホカに。口に入れてみるとやわらかくほぐれるような食感。
冷たいときは、やや固めの飯が押し返してくる感じがあったのですが、
炙るとふんわりとした美味しさに一変しました。
今回は緑茶と一緒にいただいたのですが、次はネギとアゲを入れたシンプルな味噌汁と一緒に食べてみたい。味噌汁が寿司の味をひきたててくれるような気がします。
(2022年11月撮影 機材:CANON EOS RP)