神戸港に入港したクルーズ客船としては過去最大となる「MSCベリッシマ」。
その出港を見送るため神戸ポートターミナルを訪れました。
港を発つのは午後8時なので、
ひょっとしたらいい感じの夜景を撮れるかもしれません。
撮影場所を探しながら客船を見物したかったので早めに出動。
ターミナルの送迎デッキに到着したのは6時過ぎごろ。
まだ明るいですね。ちょっと早すぎたかなと思ったのですが、
それなりに人が集まっていました。
夕焼け空と客船を撮りたかったんですが残念なことに曇り空。
梅雨だから仕方ないですね。
送迎デッキにぴったりと寄り添うように停泊するベリッシマ。
その全長は315メートル、幅43メートル、高さ65メートル。
デッキと船の間に、ほとんど隙間がないので
ターミナルにビルが建っているように見えます。
船尾側から撮ったのですが、船首が全く見えない、
巨大すぎて全体像が画角に収まりません。
メディアが「動くビル」と形容していましたが実際そんな感じです。
先日入港した「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船定員が約2700人、
ベリッシマのそれは約2倍の5000人以上。
客船の大きさを乗船定員で単純に測れないと思いますが、
ダイヤモンド・プリンセスのほぼ2倍の大きさですね。
「ベリッシマ」はイタリア語で「とても美しい」という意味なんだとか。
送迎デッキを行ったり来たりしているうちに日が落ちて
船に明かりが灯りました。
うーん、もっとたくさんの窓明かりを期待したのですが。
でも、この時間帯に部屋でくつろぐ方は少ないですよね。
ちょうど夕食時ですので、船内のバーでお酒を飲んだり
レストランで食事をしているのかな。
午後8時。突然、船が金属が擦れ合うような音を発したので驚きました。
出港前の警告音?
その後、大きな汽笛が1回が鳴り響いて、
客船がゆっくりとデッキから離れはじめました。
いよいよ出港ですね。
巨船ベリッシマがデッキから離れる様子は大迫力。
客船って真横に移動できるんですね。大きな船体ですが小回りが効くようです。
ターミナルから離れたのでやっと全体像を撮れました。
なんというか豪華絢爛。煙突から出る煙の形まで絵になっている。
船のバルコニーとターミナルのデッキにいる人々が、
スマートフォンを点灯させて左右に振っています。別れのあいさつですね。
スマホの小さな光の粒が、港の上空でチラチラと舞う蛍のように見える。
そして「バイバイ」「またね~」と別れを惜しむ声が
何度も何度もターミナルに響き渡る・・。
いつかどこかで見た映画の出港シーンそのまま。
次の目的地・広島に向けて神戸港から出て行くベリッシマ。さよなら。
次はいつ会えるのでしょうか。
(2023年6月撮影 機材:Canon EOS RP )