お盆になると「地獄の窯のフタが開く」
という話を聞いたことがあるのですが、
今年の夏は、まさに開いたフタから
地獄の火が吹き出しているような暑さです。
ご先祖様がそれぞれの場所にスムーズに帰れるよう、
しばらくの間、窯のフタは開いたままなので、
数年前に天寿を全うした愛犬も
他の精霊たちと一緒に
戻ってくるかもしれない・・
そんな気分になったので
ワンコが迷子にならないように
迎え火を焚くことにしました。
炮烙(ほうらく)と呼ばれる素焼きの皿の上に、
麻の茎の皮を置いて、玄関先や庭先で火を焚くのが正式な迎え火。
でも、麻の茎の皮は簡単に手に入らないですし、
たとえ用意できても、細かな規則に縛られたマンション生活ですので、
ベランダで燃やすことはできません。
そこで、アロマキャンドルを迎え火の代わりに使い、
ワンコが好きだったお菓子を用意して供養することにしました。
犬は馬に乗れないので、
精霊馬は作らないつもりだったのですが、
スーパーで安売りしていたキュウリを見つけたので
爪楊枝で足を付けて飾ってみました。
このキュウリの馬に乗って
帰って来るといいのですが。
(2023年8月、2008年4月撮影 機材:Canon EOS RP、EOS 40D)