神戸は平清盛ゆかりの地なので、いろいろな清盛の銅像が各地に建っているのですが、一般に広く知られているのは、新川運河沿いにある兵庫住吉神社の平清盛像だと思います。
中央が清盛像。その両サイドに、平家関係のモニュメント「琵琶塚」と「十三重の石像」が設置されています。清盛につながる史跡が集合している場所ですが、この日の訪問者は私の他、若い男性が一人のみ。男性はスマホで琵琶塚を熱心に撮っていました。
さて、平清盛像をつくったのは、神戸出身の彫刻家・柳原義達です。1910年生まれ、1996年には文化功労者になりました。清盛像が建立されたのは1968年なので、柳原義達が50代の時の作品ということになります。
そして柳原義達は三宮の東遊園地にある「愛・仔馬の像」の作者でもあります。この「愛・仔馬の像」は神戸の子供たちが小学校で使う「神戸ノート」の表紙にデザインされているので、神戸育ちの人にはなじみ深い像ではないでしょうか。
仔馬の背中にはカラスがとまっています。柳原義達は「愛・仔馬の像」の制作をきっかけにカラスへの愛着を深めたそう。ちなみに柳原義達が制作したカラスの彫刻は、フラワーロードや市役所のロビーに設置されています。
灯台下暗しといいますが、このブログを書くまで清盛像と仔馬の像はどちらも柳原義達の作品だということを知りませんでした。なんといいますか2つの像の雰囲気がまるで違うので結びつかなかったですねぇ、今まで。もちろん仔馬の像と武将の像なので印象が違うのは当然のことなのですが。
それではまた。
■平清盛像
神戸市兵庫区切戸町1-3
(2021年撮影 機材:Canon EOS M6)