人が植えた花
夏の暑さがようやくやわらいで
秋らしい冷たい風が吹くようになりました。
忙しさにかまけて忘れていたんですが
9月中下旬は、彼岸花が見頃の時期でした。
彼岸花を見るのであれば
この週末が最後のタイミングかも。
出かけるかどうか迷ったのですが、
見頃も終盤になると多くの花が萎れるのでやめておきました。
ところで、日本の彼岸花は
種子では子孫を残せないそうですね。
彼岸花は野性味がある花なので意外でした。
自然に生育地を広げられないのに、
どこででも咲いているのは、
たくさんの人の手がかかっているということ。
あぜ道に生えている彼岸花も、
線路脇に生えている彼岸花も、
すべて人が植えたということであれば
感慨深いものがあります。
彼岸花の名所
奈良・明日香村や兵庫県・神崎郡など、
各地に彼岸花の名所が存在するのですが、
そういった場所も初めから観光地にするつもりで
彼岸花を植えたわけではないような気がします。
モグラやネズミ避けに植えられたという説もあるようですが、
個人的には、ただ単に彼岸花が好きな人がその辺りに住んでいて
ぼちぼち植えているうちにいつのまにか増えて、
人を集めるほどの絶景が出来上がったと思いたいです。
田園と彼岸花は最良の組み合わせ
彼岸花はもちろん神戸でも咲いているのですが、
海の側にある公園の片隅で肩寄せ合うように咲く彼岸花は、
なんだか弱々しい印象。
主役はあくまでも他の草木で
彼岸花は脇役の地位に甘んじている雰囲気です。
彼岸花は、田園風景が広がる里山で咲いてこそ映える花。
海景は彼岸花の引き立て役としては不十分なんだろうなと思いました。
（2019年10月撮影 機材：CANON EOS M6）
