2023年、1月10日。
柳原恵比寿神社「十日えびす大祭」を参拝した帰り道。
真っ暗な小道を歩いていると、
オフィスビル風のモダンな建物の一角
そこだけがポツンと光り輝いている場所がありました。
光っている場所の中央には、
小さいけれど何やら神聖なオーラを放つ
僧侶像が鎮座しておられた。
僧侶像の右と左には、
真新しい赤いよだれかけをきちんと付けた
お地蔵さんが僧侶像を護るように佇んでいる。
グーグルマップで調べてみると
ここは「遍照光院」というお寺で、
光っている場所は、そのお寺のお堂のようでした。
お堂の屋根を突き破るようにして
高い場所から特大の数珠がぶら下がっている。
そして、お堂の前に整然と並んだ人々が
特大数珠を順番に引っ張って回している。
なんだか楽しそう。素通りするのが
もったいないような気もしたので
予定外でしたが数珠を回してみることにしました。
「数珠は引き寄せずまっすぐ下へ」という
注意書きに従って特大数珠を真下に引く。
タマネギぐらいの大きさの玉が連なっているので
一見、重そうに見えますが、
実際はそれほど重くはなく、
軽く引っ張っただけでスルスルと回りました。
数珠は煩悩の数と同じ108個の玉でできており、
一回転させると煩悩がスッキリと取り除かれるそう。
ただ単に数珠を回しただけですので、
自分の中で何かが変わったという実感はないのですが、
こういったことは気持ちが大切。
数珠を回すことでほんの僅かであっても安心感のようなものを
得ることができてよかった。
煩悩は108個もあるわけですから
一度取り除いてもまたどんどん湧いてくるはず。
JR兵庫駅前、いつでも気軽に立ち寄れる場所に
こんな数珠があるのはとても便利でありがたい。
時間が経って新しい煩悩が積み重なったら
また訪れてみたいです。
（2023年1月撮影 機材：Canon EOS RP）
