関西 日帰りカメラ旅

神戸市在住。日帰りで行けるちょっといい場所を訪ねて写真を撮っています。

【姫路】姫路城のビューポイント「男山配水池公園」、198段の階段で冷や汗をかいた

姫路城の西、男山の頂上にある「男山配水池公園」を訪れました。

男山配水池公園は、姫路市内で最も古い配水池(昭和4年に整備)で、
姫路城十景のひとつに数えられるビュースポット。

公園へと至る198段の階段が有名ですが、
実際に登ってみると冷や汗が出てきました。
手すりがなければ、途中で引き返したと思います。

地上から頂上まで真っ直ぐ伸びている実に効率的な階段ですが、
勾配がかなりきついのでバランスを崩すと危険かもしれません。
体幹が弱り気味の中高年は要注意です。

 

階段を登りきり「男山配水池公園」に到着。
それほど広くない公園なので
5分もあればぐるりと一周できます。

園内に花壇やベンチが整備されているので
地域の方々が憩いの場として活用されているのでしょう。

 

男山の標高は57メートル。
公園からは、姫路城の三つの小天守を含めた連立式の天守群を望めます。

朝日を背負った神々しい姫路城を見ることができ、さらに夜景の穴場でもある。
明け方や夜に訪れるとまた違った趣の絶景を捉えることができそうです。

 

姫路城の周辺をズームすると緑豊かなお堀が見えました。


男山はさまざまな伝承がある場所なので、
ちょっと要約してみます。

播磨国風土記(713年・奈良時代)」の説話では、
大汝命の子・火明命が転覆させた船から筥(はこ)が流れ、
漂着したところが「筥丘(箱丘・はこおか)」と名付けられた。
この筥丘が現在の男山だとされている。

さらに、「播磨鑑(1962年・江戸時代)」には
次のような伝承が記されています。

むかし(現在、自衛隊姫路駐屯地がある場所に)長者屋敷があった。
その屋敷に住んでいた小鷹という乱暴者は、
屋敷に旅人を泊め、石の枕で寝かせて命を奪っていた。


あるとき屋敷に若い武士が泊まった。
その武士に小鷹の娘が恋心を抱き、
二人は手を取り合って逃げたが捕えられ落命した。
武士が逃げた山は男山、娘が逃げた山は姫山と名付けられた。

追手から逃れるため涙ながらに二手に分かれた武士と娘。
互いの無事を祈り合って別れたのでしょう。

 

ちなみに娘が逃げた姫山には現在、姫路城があります。
姫路城は市街地にあるのですが、
どの方角から眺めても城の背景がすっきりしています。
小高い山の上に建っているから
ビルや家並みなどに城が遮られることがないわけですね。

さて、姫路城をいつまでも眺めていたいのですが
そうもいかないので下山します。


しかしこの階段、私のような高所恐怖症者にとっては
ある意味、肝試し的なスポット。
登りも怖かったですが、下りはさらに怖いです。

(2023年4月撮影 機材:CANON EOS M6)

 

minatoblue.hatenadiary.jp

minatoblue.hatenadiary.jp