ソメイヨシノは散りましたが、ご近所の公園では入れ替わるように牡丹桜が見頃を迎えています。
八重咲きの桜全般を「牡丹桜」と言いあらわすのですが、色や花弁の数などが異なる品種が数多く存在。中には八重どころか100枚以上の花びらをつける品種もあるようですよ。
牡丹桜の品種には、「普賢象」とか「福禄寿」とか「鬱金」とか、古風かつ絢爛とした印象の名前が冠せられています。自分が撮った牡丹桜の名前が気になったので調べてみました。上の白い桜の品種は特定できなかったのですが、下のピンク色の桜は「関山(カンザン)」でほぼ間違いないかと。
関山は、濃いピンク色の大きな花が華やかな印象の桜。最近新しく作られた園芸品種かと思ったのですが、実は奈良時代から伝わる古い桜でした。カーブした細い枝先で手まりのような花が風に揺れる様子はとても優雅です。
鑑賞用だけではなく、塩漬けなどに加工されて和菓子などに用いられることもあるようですね。たとえばへその部分に花の塩漬けを埋め込んだアンパンが販売されていますが、これは関山の花の塩漬け。塩漬けされても紅色が美しいままなので、料理の映えに一役かっているようです。
調べていくうちに、この関山のエキスに、老化の原因となる糖化防止の效果が期待されているという情報に辿り着きました。コラーゲンの産生を促進して肌にハリ感をもたらすのだとか。ほんまかいな。
桜に集まるメジロやヒヨドリ、スズメなどの動きのキレの良さにはいつも見惚れてしまいます。もしこの運動能力が、桜の花全般に含まれる各種ビタミンの効能であるのであれば、桜エキスを手に入れて試してみたいものです。
(2022年4月撮影 機材:Canon EOS M6)